引越し?

引越し箱

引越し便

引越しというのは、A地点からB地点に家財一切を持って移動することをいうの であろうから、私達がグァテマラに行くのは少し違う。

A地点から家財一切を引き払うのは同じ、しかしB地点はそれを受け入れる場所 ではない。スペイン語学校の世話でホームステイするわけであるから、持って いけるものは両手で持っていける量が限界。私とAkeの4つの手のうち一つは必 ずQPの手を引くために空けておかねばならないので、大人1.5人で持てる程度 の分量がB地点に持っていける量になる。

そうすると、A地点から引き払われた家財一切の大半は、どこかに保管してお かなければいけない。倉庫を借りるという手もあるが、こういう時に頼りにで きるのは、やっぱり親兄弟。私の両親の家には、亡くなった祖父母の古い家が 離れの様にくっついて存在していて、それは倉庫として私の兄弟みんなで使わ せていただいている。またそこに20箱ばかり、最終的に日本に帰ってくるまで ということで置かせてもらうことにした。

米国、特にSFベイエリアには日本の駐在員が多いこともあり、日本向け引越し 便を扱っている日本の運送業者が複数存在する。引越し代会社持ちで引越し先 もしっかり決まっている、という様な人達は、海外便であることなど気にせず 普通の引越しをやるようであるが、私達の場合はそうはいかない。

ここは、クロネコヤマトの単身パックのスモールかレギュラー程度にまとめよ う、と私は思ったのだが、Akeが絶対に無理だと主張。たぶんエクストラでも きっと足りないと言う。

10年前に単身でSFベイエリアに移住してきた時はスーツケース一つだったのに、 どうしてそんなに物が増えてしまったのであろうか。いらないものや将来日本 で簡単に買い替えられる物はどんどん処分してしまえばいいのであるから、中 箱30箱もあれば、十分だと思うのであるが、この辺に関する夫婦間の感覚の違 いは議論して解決するものではない。

とりあえず、エクストラで頼んでおいて、作業開始。

結果的にある分だけの箱にまとめ切ったから、それでよしとなった。さらに厳 しくフィルターにかければレギュラーででも行けたであろうが、フィルタリン グの過程に置けるエネルギーの消費が主として夫婦間の争いのせいで増大して いたであろう。

家が売れた

家売却

物の処分と箱詰作業は、さほどのことではない。 やっかいなのは、持ち家の処分である。

「だから、移住癖のある人間は家など買うなと・・・」

そのとおり、だが、アパートに住み続けていた場合よりは金銭的にかなり得を しているのだから、多少の苦労はあっても割に合っているのである。

というわけで、割に合う苦労をしなければいけない。

米国の中古住宅売買は一大産業で、システムは非常に完成していて、そのシス テムに乗っかってやるべきことをやる。普通、まずは不動産業者を自分のエー ジェントとして雇う。 どうやってエージェントを雇うか、どうやって優秀なエージェントを見分ける か、そういうノウハウ本も山の様にあり、「最低、3人はインタビューしろ」 だのといろいろ書いてある。

やれやれ、しんどいことである。でもやるしかない。 面倒だから、書類選考後に2人インタビューしていい方を雇ったのでいいや、 後は運だ!ということにした。

エージェントを雇ったら、今度はエージェントの助言に従い、家を売り易い状 態になるよう、壊れているところを直し、見苦しいところは改造する。簡単な ことのようだが、我が家の場合は業者を雇って150万円くらい使う大改築を行 わねばならなかった。

それが終わったら、いよいよ「オープンハウス」と言って、家の中を一般公開 して、買い手を探す。要するに、その家に住みながらにしてモデルハウス化す るのであるから、かなり大変なことである。台所など、「誰がこんなところで 料理ができるか」という位にきれいにせねばならないし、風呂やトイレもピカ ピカにしておかないといけない。この最後の仕上げを怠ると、買い手がなかな か見つからず、苦労は長引くは、値引きは必要になるは、ということになりか ねないので手を抜くわけにはいかない。

私達の場合は、エージェントにほめられるぐらいに、家をピカピカにした努力 が実って、「オープンハウス」は一回だけで買い手が見つかった。この時期、 中古住宅は完全に買い手市場だっただけに異例の早さであった。

ちゃんとした買い手が見つかりさえすれば、後は事務的な処理をこなすだけで、 そういうことは、ほとんどエージェントが面倒を見てくれるから、たくさんの 書類にサインするというだけのこと。買い手が問題を抱えていて、ローンが組 めなかったりするようなことがあると、いろいろ大変なことになる。場合によっ ては振り出しに戻り、新しい買い手を探し直さなければならないこともあるら しい。幸い、私達の見つけた買い手は、何の問題も抱えていないというだけで なく、とてもつき合い易い人達で家具類も買ってもらったりして大いに助かっ た。

(2007年03月21日)

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