日々の生活7

身近にもいた虐殺被害者

「ぼろPCは・・・」のところ登場したオトニェルは、その後も私がボランティ アでやっている「コンピュータ持込み修理の日」に何度も来ているので多少は 身の上話なども聞かせてもらえるようになった。彼が、兄弟が5人いると話し ていた時に「みんな元気なの、内戦中にいろいろあったりしなかったの」と聞 くと「みんな元気でやっているよ」とさらりという言うから、彼の近辺では内 戦中にそんなに悲惨の事はなかったのか、と思っていた。

ところが、話が彼のお父さんに及んだとき、彼のお父さんは彼が小さな子供だっ た時に軍に殺されたと聞いてびっくり。それも、夜みんなが寝ている時に、軍 隊が踏み込んで来て、家族の前で有無を言わさず銃殺していったということだ。 人のトラウマの部分をほじくって申し訳なかった気がして、とてもそれ以上話 を深く聞く気にはなれなかった。

グァテマラでは内戦中に軍隊がインディヘナスの村々を襲って大変な数の人達 を虐殺したので、被害者や被害者の関係者はあちこちにいるはずなのであろう が、そういう事を積極的に話す人は少ないので身近にそういう人がいてもなか なか気がつかない。

リゴベルタ・メンチュを含む一部のインディヘナスの人達のグループが虐殺の 張本人を断罪すべく告発しているが、なかなかそれは進んでいないようだ。一 人の張本人のリオス・モント(Efraín Ríos Montt)などは今もグァテマラで国 会議員をやっていて、議員特権で告発を逃れている。そもそも虐殺の張本人達 はみんなUS政府に支えられてそれをやっていたのに、US政府そのものがその行 為に対して謝罪することも、また断罪されることも永久に来そうにないと思っ て調べてみたら、ビル・クリントンは1999年にリオス・モントをサポートした ことは間違いだったと公式に認めていた。wikipediaのEfraín Ríos Monttの記 事ではapologizedという言葉を使っているが、このページにあるように、「謝 罪に近いが間違いを認めただけ」というのがより正確なようだ。1999年にUSに 住んでいた私はそんなニュースを全然知らなかったが、当時のビル・クリント ン、モニカ・ルインスキー不倫事件一色だったマスコミの中では、特別にグァ テマラに注意を払ってなかった以上、気がつかなかったのも無理はない。

歯が欠けた

私はかなり歯が丈夫な方でほとんど歯医者の御世話になったことはない。それ でも虫歯が皆無というわけではなく、2,3本は詰物がしてある歯がある。5月の 中旬、「そろそろまた雨期が始まってきたなぁー」と感じ始めたある日、その 歯の一本の周辺部が鶏肉を食べている時にポロリと欠けてしまった。歯が欠け るなどということは、私の人生の中では今まで一度もなかったことなので、最 初は何が起こったか理解できず、口の中から出てきたかたい物は鳥の骨に違い ないと思っていた。それが自分の歯であること知った時はかなりショックだっ た。

とにかく、欠けた歯は治療しなければいけない。「欠けた歯は弱いから全部削 り取って差し歯の様なものにしろ」と言われたりしたらどうしたものだろうと 考え込むが、歯医者の意見を聞く前に悩んでもしかたがない。数週間前に、QP の歯に何かしみのようなものが見つかった時に、「虫歯だったらすぐ治療して おかないと」と思い、QPを連れていった歯医者がある。幸いQPの歯のしみは虫 歯ではなく、その時の治療は歯のクリーニングだけですんだ。その医者は感じ のいい医者だったので、そこに今度は自分の歯の治療のために行くことにした。

私が歯が欠けたのですと言って口を開けると、歯医者はすぐに「あー、これ ねぇー。全く元と同じようには戻せないけど、治せるから大丈夫。」と言う。 大がかりな治療は極力避けたい私は「来年には日本に帰るので、とりあえずの 治療でもいいのですが。」と言ったが、歯医者は「そんな心配はしなくてもい い。」と言う。そして歯を少し削ってから詰物をして、治療完了。大がかりな 治療どころか、ものの30分で終わってしまう簡単な治療ですみ、私はほっと一 息つくと同時に気が楽になった。治療にかかった費用もQ200(3000円程度)で すんだ。USで保険なしで歯医者に行ったらどういう金額になるか想像がつくだ けに、夢のように安い治療費に思える金額だった。

初めて医者に行く時は英語ですら「知らない医学用語に出会ったらどうしよう」 と多少緊張するもので、スペイン語となるとかなりの苦労は覚悟しておかなけ ればと心して出かけたのだが、意外にも何も困る事はなかった。ややこしい事 とかかる費用を患者に説明して「患者に何かを選択させたり、同意を求めたり する」という様な手続きが一切なかったのが私には幸いだった。

Q1(14円)の重み

原油高騰のあおりは、グァテマラ人の生活にもたくさん現われてきている。ト ルティーヤやパンというグァテマラ人の主食を担う食品も私達がグァテマラに 来たころに比べてかなり値上がりしている。

バス代も当然のごとく値上がりしているのであるが、バス代には政府から補助 金が出ているので、その値上げのプロセスは多少複雑な様である。バス会社は 値上げ申請をして、それを政府が許可して値上げが実行されているようなのだ が、新聞の報道を見ていると値上げの実施に対する住民の抵抗がすさまじい。 現状Q5の運賃をQ1値上げするというのに対して、住民は道路をバリケード封鎖 してタイヤをもやし、それに対して警察が催涙弾を撃つという、まるで暴動の 様な騒ぎである。

あれだけ何事にも辛抱強く耐えるグァテマラ人がQ1のバス代の値上げにここま での騒ぎを起こすというのはどういうことだろう、と考え込んでしまう。日常 的にバスを利用して仕事をしている人達が、飢えないように生きていくのにギ リギリという状況であるならば、このQ1の値上げを阻止することは生死に関わ る重大な事なのであろう。

原油高騰がなぜ起こっているのか正確にはわからないが、需給のバランスの問 題などで説明がつくことではないということは明白だ。どこかで誰かがしこた ま儲けているのであろうが、そういう人にこのQ1の重みを知ってもらいたいも のだ。

寄生虫

6月になると、いよいよ本格的な雨期に入る。Xelaの雨期は昨年に経験済みな ので何も驚くことはないはずなのだが、今年の6月は少し異常な大雨に襲われ る事態で始まることになり様子が違った。普通は午後に数時間降るだけの雨が 2日間降り続き、その後の数日間も薄日以上のお日さまに出会うことがなかっ た。2,3時間の激しい雨に対応するのには慣れている町もこれにはかなりまいっ たようで、あちこちで洪水被害があったようだし、QPの学校も3日間臨時休校 になるありさまだった。

ようやく再開された学校にQPを送った帰り道、Akeから私の携帯に電話がかかっ てきた。「病院に行かないといけなくなった」と言うが、その声は別に弱々し くはない。「いったい何事?」と思いながらその先を聞くと、「便に混じって 虫が出てきた」と言う。寄生虫というやつはおしりから出てくる事があるらし いと聞いてはいたが・・・。自分の身に起こったと想像すると、やはり相当気 持ちの悪いものでありそうだ。

とにかくAkeのところに飛んで帰って、その虫を拝ませてもらって、その気持 ち悪さを少しでも共有してあげねばなるまい。というわけで、買い物の予定を 変更して家に直行。そして、その虫を目にした時には「おー」と叫ぶ以上にな かなか声が出なかった。それは、20センチ程度もあろうか思える薄い色のミミ ズの様なものではないか、すでに死んでいて動きまわってはいなかったが、お 腹の中で飼育していたと考えると・・・、ぞっとしてくらくらするに十分以上 のものである。

落ち着け、落ち着いて私達が子供だったころを思い出そう。よく学校に便を持っ ていて寄生虫の検査をしてもらったではないか、かなりの数の生徒が虫下しを 飲まされていたし、私自身も飲んだ経験がある。だから、お腹に寄生虫がいた からといって、そんなに驚きおののくほどの事でもないと話をするが、「自分 のお腹にいた正にその虫を見たことがあったりするか」と聞かれると、さすが にそれはない。

スペイン語の電子辞書におまけでついている家庭医学大全科で調べると、どう やらそれは回虫に間違いなさそうだが、はっきりと正体を突き止め適切な治療 を施すには、病院にそれを持っていって検査をしてもらってから、薬を処方し てもらうしかない。グァテマラ特有のやつだったりしたら、この辺の医者はよ く知っているはずだ。

私も同行して近所の病院の検査室に行き、とりあえず検便をしてくれと頼む。 「こういう検査が出来ます」と書いてある掲示板に検便はあるが「おしりから 出てきた虫の検査」などというものはないし、それを無理にあやしいスペイン 語で説明しようとするとわけがわからなくなりそうだった。検査室の受付の女 性に便のサンプルを持ってきたかと聞かれた時、その虫の入ったビニール袋を 出したが、彼女はさすがプロでうろたえた様子もなく「これでは便の検査にな らないが・・・」と聞いてくる。「とにかく調べられる事を調べて下さい」 と言って、その虫を預けて、検査結果を待つことになる。

後ほどAkeが検査結果をもらって医者に薬の処方をしてもらいに行ったが、家 族全員がやられている可能性が高いからみんな薬を飲むように言われたと、私 とQPの分の薬も持って帰って来た。「そうか、あれがたぶん私のお腹にもいる のか」と思ったが、直接自分から出てきた虫を見たわけではない私にはさほど のショックはない。QPなどは何の事かよくわからないままに薬を飲まされてい るようだった。

家族みんなで一緒に薬を飲むころには、Akeもだいぶショックから立ち直って 落ち着きを取り戻していたが、完全に笑い話にできるには少し時間がかかるだ ろう。これから先しばらくはミミズの様な虫は目にしない方がよさそうだ。

医者は「雨が降り始めると寄生虫の患者がよく来るようになる」と言っていた らしいが、雨が降ると地上に這い出してくるミミズのごとく、あの連中も人の 体から出てくるというのだろうか。何かよくわからない話だが、Akeのお腹に いたやつが大雨とともに出てきたのは事実だ。

キューバ

6月22日から7泊8日のキューバ旅行に行ってきた。旅の詳細は グァテマラ在住者のキューバ旅行 のページにある。

メキシコばかり何度も行っていた私達にとって、この旅行はかなり新鮮で興味 深い体験だった。是非もう一度、できたらもう少し長期滞在できる形で行って みたいものだ。

キューバ人はとにかくいろいろたくさんしゃべってくれるから、スペイン語が できる人にとっては、たいへん楽しい旅行先であろう。「スペイン語ができて、 キューバに行かない」というのはちょっともったいないとも言える。

売り飛ばされた日本からの寄付

Desaparece equipo donado por Japón
7月10日、Xelaの地元紙Quetzaltecoの一面トップに大き くJapónの文字を見た。何事かと読んでみると、日本のJICAからXelaのASOBOX というボクシング団体に贈られたボクシングのグローブやプロテクターなどの 器具Q75,000(105万円)分のうち80%が消えてなくなっているということがわ かり、どうもASOBOXの前代表者がメキシコに行って売り飛ばして金にかえて、 私腹を肥やしてしまったらしい。

いかにもありそうな話であるが、よく記事を読むといろいろ疑問が湧いてくる。

ASOBOXの前代表者というのは、2001年から2003年にASOBOXの役員をした後、 2003年から2007年12月7日の間ASOBOXの代表者を勤めている。JICAは2006年の1 月にCDAGというグァテマラスポーツ協会の様な団体にボクシング器具を寄付し ていて、2006年の2月にCDAGがASOBOXにその寄付されたボクシング器具を配布 している。しかし、関係者の証言によると、なぜかその送り先はASOBOXの事務所 ではなく前代表者の自宅だったという。

JICAは寄付したボクシング器具に関する監査をCDAGに要請したらしく、その要 請を受けてCDAGは2008年1月15日に監査をした。そして2008年6月に80%の寄付 された器具が存在しないのに気がつき、事の次第が判明したらしい。その後 CDAGはASOBOXの前代表者に連絡をとろうとしているらしいが連絡不能というこ とだ。警察はまだ何の告発も受けていないから動いていないということだ。

ボクシング器具がCDAGからASOBOXの事務所ではなく前代表者の自宅に送られて いるというのは何故。そして、2007年12月7日に前代表者が退任したその約一ヶ 月後という絶妙のタイミングで監査に入っているというのは単なる偶然か。 「CDAGとASOBOXの前代表者がつるんでいるのではないか」と疑いたくなって当 然の状況だが、そういう疑惑に関する報道は何もない。

とにかく新聞の報道では、ASOBOXの前代表者だけがやりだまにあがっている。 彼一人が悪者なのか、つるんでいる悪者がもっと一杯いるのか定かではないが、 人の善意を踏みにじり私腹を肥した連中が悪いことに間違いはない。

これがJICAからの援助ではなくて、日本のボクシング団体とかそういうところ からの援助なら、私は「日本のボクシング団体がグァテマラの青年にもボクシ ングを楽しんでもらおうという気持ちで送ったのだとしたら、それは心暖まる 話だし、その善意が悪用されてしまったのは大変残念だ。」と思っただけだろ う。しかし、JICAという団体は援助のプロである。グァテマラのある団体に多 少なりとも高価なものを送ったら、こういうことになり得るというのは1年少々 グァテマラで生活している私でも容易に考えつく。援助物資がきちんと活用さ れて目的を果たしているかどうかの確認作業まで責任をもってやらねば、悪用 を誘発していると見られてもしかたがない。

最終的にASOBOXに贈られたボクシング器具に関して、JICAは監査を要請してい たとは言え、その配布や活用具合の確認に関してはCDAGにまる投げにしている ように見える。よほどCDAGとの間に信頼関係がなければ、そのようなことはで きないと思うが、JICAはそういう信頼関係に基づいて活動していたのだろうか。 CDAGの仕事ぶりはかなりずさんな感じがするが、そういう点をJICAは何も感じ ていなかったのだろうか。新聞報道だけでは、JICAの援助の仕方に関して細か いことはわからないし、JICAにはJICAの言い分があるであろうが、私の目には どうも援助をする側にも問題があるように見える。

新聞に載っていたJICAのコメントは、JICAのグァテマラ現地人職員らしい人か らのコメントだけで、「青少年にボクシングを楽しんでもらおうと思って贈っ たなのに、残念なことだ。」という通り一遍の内容だった。これから先誰が ASOBOXの前代表者に対して、刑事責任も含めてきちんと追求できるのだろうか、 JICAが真実の確認と悪用の責任者に対する処罰を厳しく要求しないことには、 誰も罰せられることもなく終わってしまうおそれが多分にある。政府機関を始 めいたるところで腐敗があるグァテマラ社会では、そういう腐敗を一つずつ潰 していき公正な社会を作っていくことが大きな課題であるのに、国際援助がそ ういう腐敗を増やしてしまったら、それは負の援助になってしまう。

とにかく、この新聞報道からも「国際援助というものの難しさ」を考えさせら れた。

オリンピックとセントラル・アメリカ連帯感

北京オリンピックが始まってから、グァテマラの新聞でもオリンピック報道に かなりのページをさいている。私達が町で中国人を指すチノとかチナという言 葉で呼びかけられる頻度も上がっている。少し立ち話になる場合など、「私は 中国から来たのではなく日本から来ている」と説明したりすることもあるが、 「で、日本は中国の中のどこにある」と聞かれたりするありさまで、なかなか 日本と中国を区別して認識してもらうのは難しい。もちろん、たまには日本通 の人もいて、日本語で挨拶されることもあるが、大多数の人にとっては東アジ アはなんとなくチナという国であるようだ。教育の機会に恵まれてない人達が 多いのだから、こういう事情は無理もない。まぁ、とにかく、人々は私達を見 ると即座にオリンピックをやっている国を連想する状況になっている。

オリンピックが話題になる時、グァテマラ人としても「私達の仲間もがんばっ ているぞ」と何か言えることが欲しいのであろうが、残念ながらグァテマラ人 が上位に入ってくることを期待できる競技はなさそうだ。

オリンピックで活躍するようなスポーツ選手を養成することは、貧乏国にとっ ては不可能に近い。国にとっての得意種目の様なものがあって、それだけむき になって力を入れるような状況にあれば少し違うかもしれないが、グァテマラ にそんな得意種目があるわけでもない。

事情は他のセントラル・アメリカ諸国にとっても似たようなもので、グァテマ ラ・エルサルバドル・ホンジュラス・ニカラグアのCA-4と呼ばれる国々ではど こもまだメダルを獲得していない。

「あんな改造人間作りを競うイベントなど無視していればいいのに」と私は思 うが、「改造人間がどこまですごいことをできるか」というのを観察するのが それなりにおもしろいということは否定し難いし、世界中がそれで大騒ぎして いる時に自分達は騒げないというのはやっぱりさみしいものだろう。

Centroamerica cerebró

そういう事情のせいかどうかは知らないが、先日パナマの選手が走り幅跳びで 金メダルを取った時は「ついに、わしらの仲間がやったぞ」と、突如として降っ て湧いてきたようなセントラル・アメリカ連帯感が現れていた。

私は愛媛県の出身だが、スポーツイベントなどで、愛媛のチームが早々と敗退 すると、たいていの人々が四国の他の代表チームを応援し始めるというのをよ く見てきた。日頃、香川、高知、徳島の他の四国の県民達をさんざんけなして いる人も、みんな突然四国連帯感に目覚める。四国が一つの島であるという地 理的特徴と、日本の中では少し遅れている地域という劣等感がどこかにあって、 その同じ環境の中でがんばっている共通性、そういう状況がこの連帯感を作っ ているのだと思う。

セントラル・アメリカ連帯感は、なんとなくこの四国連帯感に似ている。

仁義無き窃盗

グァテマラでは金になる物はなんでも盗まれる。そんなことは、圧倒的多数の 民衆が極貧の中で生きていることを考えると別に不思議なことではない。一部 のお金持ちや観光客が狙われるのも、ある意味では自然の成行きである。

しかし、最近の新聞報道にある事件を見ていると、「とにかく自分の懐に金が 入るなら他のことは何も考えない」という類の仁義無き窃盗事件が増えている。

電線が盗まれるというのは昔からよく聞く話だが、グァテマラでは電線だけで なく鉄塔の鉄材が盗まれて、その結果鉄塔が倒れて多くの地域が停電に見舞わ れてしまうという事態が頻発している。電線や鉄塔以外にハイウェイでは街路 灯も盗まれている。市街地ではマンホールの蓋が盗まれる。公園にごみ箱を設 置しても、そのごみ箱がすぐ盗まれる。

こういうコミュニティに打撃を与える窃盗が頻発するというのはどういうこと だろう。窃盗団が広域化して犯罪でダメージを受けるコミュニティとのつなが りがゼロの人間達が犯罪に関わる様になったことはあるだろう。鉄塔の鉄材を 盗むなどは、広域かつ組織的に仕事をできる窃盗団にしかできないことである。

しかし公園のごみ箱がすぐ消える、などということはどうもそれだけでは説明 しきれないように思う。

グァテマラではいたるところで汚職の類の腐敗があり、国のトップの方でも教 育に使うべき金や道路建設に使うべき金が消えてしまっているという事件が後 を絶たない。こういう犯罪は「公園のごみ箱を盗む」などという事よりもはる かに重大な犯罪だが、それがまかり通るという現状が、人々の心を腐敗させて 小さな仁義無き窃盗の頻発を呼ぶのだろうか。

とにかく、仁義無き窃盗の頻発の背後にあるものが何かはよくわからないが、 まじめに一生懸命生きようとしている圧倒的多数の人達には困った状況である。

(2008年8月25日)

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